うつ病、少年犯罪、学歴低下、フリーターの増加など、様々な問題が今、日本社会を取り巻いています。その根本的な問題点はどこにあるのでしょうか。
商品や情報が氾濫する社会に生まれ、現代の青少年はトレンドや時代に流されやがちです。また多くの価値観が社会に共存していることで、独自の価値観の確立が難しくなっています。学校教育だけでの解決は難しく、特に過保護な教育は、青少年の成長したいという声をも失わせています。また日本経済のビッグバンに直面し、働くことへの戸惑い、不信が蔓延し、仕事のイメージは金儲けだけという偏った考えも蔓延し、ニートやフリーターも増える一方となっています。
1996年、東京工業大学及び東京大学の留学生により立ち上げられた「奔流中国」は、「時代を切り拓く力、教育としての冒険」を理念に訴え、国際交流活動、キャラバン体験活動を企画・運営してきました。シルクロードやモンゴルの壮大な自然と文明の中で、青少年達は、自分達が忘れかけていた冒険心と心の自由の大切さに目覚め、自ら行動する意欲が生まれてきます。また自然の中に生きる人々の価値観や生きる知恵に触れることで、現代社会を考えるきっかけともなっています。さらに、船で大陸へ渡り、キャラバンを組んで古代の旅人が命を賭けて往来していたシルクロードを辿ることで、冒険心と経済活動の意義に目覚めることができます。
10年に及ぶ活動の中で、若者達がこの活動を通して成長していく過程に触れ、また卒業後もよりよい社会人として活躍していく様子を見て、この活動の意義と責任を強く自覚しております。奔流中国は、今後も青少年育成を通じて豊かな社会人の育成に貢献するという社会的使命を果たしていきたいと考えています。